本日ご紹介するのは、長崎が生んだレゲエミュージシャン『九州男』さんのナンバーから。
『九州男』さんは、元々は地元で美容師として働いておりましたが仕事に対する興味がなくなり美容師を辞めてしまいます。その後友達の誘いでレゲエのイベントへ遊びに行くようになり、そこでレゲエの魅力に取りつかれ、いつしか自らがマイクを持つようになりました。音楽チーム「一撃SOUND」のクラブDJとして活動を始め、21歳の時には、単身でレゲエの本場ジャマイカへ行き約2年間滞在。本場のレゲエに触れ、一番大切にしないといけないのは「サウンド」ではなく「言葉の大切さ」だという事に気づいたそうです。2005年には横浜・東京に活動拠点を移し、積極的にライブ活動を行い、2007年にインディーズレーベルから、1stミニアルバム『こいが俺ですばい』を発売。セールスチャートのインディーズ部門で、5週連続1位を獲得し、発売から僅か3ヵ月で約8万枚の売上を記録。2ndミニアルバム『こいも俺ですばい』も、チャート初登場5位を記録し、多くのファンの心を掴みます。
2008年2月にシングル『1/6000000000 feat. C&K』でメジャーデビューを果たし、同年8 月に発売したメジャー1st アルバム『HB』がチャート初登場2 位を獲得し、セールス22 万枚を突破。2009 年3 月にセカンドシングル『桜道/ 雲の上の君と(epilogue)』を引っさげ初の全国Zepp ツアーを敢行し大成功を収め、同年第23 回日本ゴールドディスク大賞ザ・ベスト10 ニュー・アーティストに選出される。デビュー5 周年を迎えた2012 年4 月には目標としていた日本武道館公演『九州男 5周年記念スペシャルライブ 1回限りの1 本勝負 in 武道館 ~白帯から黒帯への軌跡~』を敢行し、絶賛される。
『九州男』さんの曲の一番の魅力は、“歌詞”でしょう。『九州男』さんが書く歌詞はストーリー性があって聴いているとそのシチュエーションの映像がリアルに想像できます。私も『九州男』さんの曲を聴いていつも妄想ワールドに迷い込んでしまっています(‘Д’)
そんな『九州男』さんの数ある名曲の中から今回ご紹介する曲は
『約束。。feat.HOME MADE 家族』(作詞:九州男・MICRO・KURO、 作曲:九州男・MICRO・KURO・U-ICHI・Soundbreakers)
この曲は、メジャー2ndアルバム『(R)「マルアール」』の13曲目に収録されており、『HOME MADE 家族』とのコラボが話題となった名曲です。この曲の第一印象はとにかく“かっこいい”曲だなと思いました。そして九州男・MICRO・KUROの声の相性が抜群!歌詞もストーリー性があって想像が掻き立てられます。そしてPVが素晴らしい!!とにかく見てください(^^♪
歌詞全文はこちらのリンクから↓
http://j-lyric.net/artist/a04d033/l01c673.html
どうでしょう?PV見ながら聴くと胸が熱くなりませんか?特にラストのサビ前ぐらいからが痺れます。思わず聴きながら心の中で気持ちが走り出してしまいます!!
PVに出演している女性がまたかわいい(*´ω`*)。岡あゆみさんという方みたいです。
PVに出てくる中年の男性と若い男性は同一人物でしょう。中年の男性は現在の自分で、若い男性は昔の自分。この男性が主人公。主人公は現在小説家を目指していて、過去の自分の経験を基に実話小説を書こうとしているようですね。若い頃、彼女がいて、その彼女と突然別れることになってしまいます。別れの理由ははっきりしませんが彼女側の何らかの事情で、嫌いになって別れたわけではないようです。好きだけどどうしても別れなければいけない。別れ際に二人は約束をします。『10年後も今の好きという気持ちが残っていたならまたこの場所で会おう。』そして涙をこらえた彼女が軽く微笑んでそっと涙をこぼし別れを告げます。『サヨナラ……でも今の二人がそこ(10年後)にいるなら、またね…』。
そして時は経ち、10年後…
主人公の男性は彼女との約束を忘れず、ずっと彼女を想い続けていました。そして10年前のあの場所に残した約束を拾いに行きます。
約束の場所に電車で向かう道中、窓の外の懐かしい景色を見て、彼女と付き合っていた頃の思い出がリアルに蘇ってきます。どんな顔で僕を待っているの…?それとも何処かで元気にしてるの…?僕はあの頃のままだよ…君は?
電車を降りると、街並みが当時のままほとんど変わっておらず、さらに懐かしさが込み上げてきます。まるで二人の帰りは待っててくれたかのように………いや期待しちゃだめだ…彼女が俺のことをずっと想い続けてくれているとは限らない。期待しない方が彼女がいなかった時のショックも軽くなる。だから期待せずに行こう…。10年というあまりにも長い歳月が期待に重くのしかかります。ですが約束の場所に近づくにつれ彼女がいないという不安よりも逢いたいという気持ちが加速します。当たり前だ!だって10年もこの日を待っていたのだから!!キミに逢いたい!!キミが愛しい!!
『走り出す あの日から忘れたことはない約束、キミにとって何気ない約束だったかもしれないけど、ボクにとっては何よりも大きくて恋しくて、何故か必ず会えるってずっと信じてた』
そして約束の場所に着きます。辺りを見回しますが彼女の姿はありません…やっぱりいなかった…頭を抱える彼…
すると後ろから誰かに背中を押される。びっくりして後ろを振り向くとそこには…
彼女です!!約束を覚えていて10年の歳月が過ぎてもあの頃のままの気持ちでいてくれたのですね!!
というか多分彼女は始めから約束の場所に戻るつもりでいたのでしょう。自分の都合で別れることになって…ほんとは別れたくない…でもまた会うためには10年の歳月が必要…ほんとは待っててほしい。でもそんなに長い間彼を縛り付けて彼の時間を奪うことなんてできない。だから『10年待ってて』とは言わずに『10年後も今の好きという気持ちが残っていたならまたこの場所で会おう。』と約束したのでしょう。
再会した二人。涙をこらえた彼女が軽く微笑んでそっと涙をこぼした…別れた時と同じ状況ですが、涙の意味は違います。10年前は離れ離れになる悲しみの涙。そして今は、再会できた嬉し涙と待たせてごめんねの涙。
そしてサビの最後の歌詞が変わります。
あの二人がもしそこにいるなら、“またね”だね
↓
あの二人がもうここにいるから、“またね”だね
歌の歌詞の物語はここで終わります。ここまでで考えればハッピーエンドです。
私はここで終わらせたかったのですが…(+_+)
この物語には続きがあります。PVでは彼が歳をとり、この実体験を基に小説を書こうとしております。しかも涙を流しながら…。彼女はなんらかの原因で亡くなってしまったのではないでしょうか…。彼は小説家になりたいという夢があって、それを彼女に伝えたら、「じゃあ、私たち二人の10年越しの約束を果たした物語を小説にしてよ!」と“約束”した。彼女が亡くなってしまった今、その物語を書くことはあまりにも酷…彼女との思い出が蘇って、それと共に悲しみも込み上げてしまうから…でも彼女との最後の約束を守るために彼は小説を書くことを決意した…。
歌詞タイトルの「約束。。」の句読点が二つある理由は、この二つの約束の意味を込めているのではないでしょうか…
以上はあくまで私の勝手な解釈であり、作者の意図とはまったく関係がありません。曲を聴いたことにより膨らんだ私の妄想ワールドを書き綴ったものです。以前も書かせていただきましたが、音楽の楽しみ方は皆様の自由です。歌詞の解釈も人それぞれあっていいと思いますで、皆様は皆様なりに解釈してこの名曲を楽しんでください♪
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