『ホムンクルス』Vaundy。”感情爆発・抑圧解放、そして未来への希望”

本日ご紹介するのは、『Vaundy(バウンディ)』のナンバーから

『ホムンクルス』【作詞・作曲:Vaundy

歌詞全文はこちらのリンクから→https://www.uta-net.com/song/357201/

この曲は、劇場版『僕のヒーローアカデミアTHE MOVIE ユアネクスト』の主題歌として書き下ろされたもの

『僕のヒーローアカデミア』(My Hero Academia)は、堀越耕平による日本の漫画作品であり、週刊少年ジャンプにて2014年から連載されています。この作品は、超常能力(個性)を持つ人々が存在する世界を舞台にしており、ヒーローを目指す少年たちの成長と戦いを描いています。

ストーリー

物語は、全人口の約80%が何らかの超常能力「個性」を持つ世界で展開されます。主人公の緑谷出久(デク)は、個性を持たない普通の少年ですが、No.1ヒーローであるオールマイトに憧れています。ある日、オールマイトに出会い、彼から「ワン・フォー・オール」という個性を譲り受けることになります。デクは、雄英高校というヒーロー養成学校に入学し、仲間たちとともにヒーローになるための訓練を重ねながら、悪と戦う物語が描かれます。

作品の魅力

『僕のヒーローアカデミア』の魅力は、キャラクターの成長と人間ドラマにあります。デクがヒーローを目指して努力し、成長していく姿や、仲間たちとの絆、ライバルとの競争などが描かれ、読者や視聴者に強い共感を呼びます。また、ヒーローとヴィラン(悪役)の戦いを通じて、正義とは何か、ヒーローの本質とは何かといった深いテーマが探求されています。

少し脱線しましたがこのヒロアカというアニメは神アニメで
「ヒロアカ」✕「Vaundy」=「唯一無二」
いわゆるこの「ホムンクルス」という曲は唯一無二の神曲なのです♪

《Vaundy コメント》
「僕のヒーローアカデミア」を読むたびに、見るたびに、いつも自分の”個性”とは何なのか、持っているものは何か、それとも何も持っていないのか、考えさせられました。
その度に、いつも常に、”個性”とは先人から受け継がれてくるものなのだと感じ、デクとその仲間たちに強いシンパシーを抱き、そして強く闘う主人公の姿に勇気づけられました。
今回の曲をつくる上でも、自分の“個性”とは何か、という葛藤を抱きながらつくっていったのを覚えています。
ヒロアカのキャラクターたちにどういう風にエールを送ってあげられるか考えて、僕なりの回答を込められたかなと思います。
改めて、大好きな作品にこのように携わることができて大変光栄であり、また、僕の音楽人生の目次になるものづくりになったと思っています。
映画、そして、ここからのヒロアカを一緒に見届けましょう。

Vaundy Official Websiteより

「ホムンクルス」とは、中世の錬金術に由来する言葉で、人工的に作り出された小さな人間を指します。このテーマを通じて、曲は自己や他者との関係、不完全さ、内なる感情の高まりなどを象徴的に描いています。音楽スタイルは、エレクトロニカとロックの要素を組み合わせたもので、Vaundyの特徴的なボーカルとプロダクションが際立っています。リズミカルなビートとシンセサイザーのメロディが、歌詞のテーマと相まって独特の雰囲気を作り出しています。
では歌詞の意味を考察していきます(^_-)-☆

Oh-yeah, yeah-yeah-hey
Oh-yeah, yeah-yeah-yeah
Oh-yeah, yeah-yeah-yeah
ホムンクルス!

Vaundy「ホムンクルス」作詞・作曲:Vaundy

冒頭の繰り返しフレーズは、曲全体にエネルギーとリズムを与えます。
「ホムンクルス!」という叫びは、この曲のテーマを強調しています。
冒頭から一気にこの曲の世界観に引き込まれちゃいます♪
ホムンクルス!ってなんか言いたくなる~(´ω`*)

「せっかくだからそうね、肩でも揉んでダーリン」
小さくても次第にグツグツ煮立って終いにゃ
それを鼓舞する

Vaundy「ホムンクルス」作詞・作曲:Vaundy

ダーリンの意味は「愛しい人」、ここで言うダーリンは「ホムンクルス」を指していると思われる。ある女性を守るために生まれた(つくられた)「ホムンクルス」といったところでしょうか ( ˘ω˘ ).。oO
「せっかくだからそうね、肩でも揉んでダーリン」というフレーズは、親しみやすく日常的な行為を示しています。しかし、それが次第に感情の高まりを引き起こし、最終的には「鼓舞する」、すなわち自分自身を奮い立たせることにつながると表現されています。日常の些細な行動が、感情の爆発を引き起こすプロセスが描かれています。

イチ、ニー、サン、起爆上等 alright
ヨン で開幕、起爆、解放万歳
サン、ニー、イチ、ハイ、起爆、障壁崩壊
行くぜ喝采、気は満ちた

Vaundy「ホムンクルス」作詞・作曲:Vaundy

ここではリズミカルなカウントダウンとともに、感情の爆発が強調されています。「起爆」「解放」「障壁崩壊」という言葉は、内なる抑圧や困難からの解放、何かを破壊して新しい始まりを迎えることを象徴しています。

あれは
ホムンクルス
目覚めたる不穏に
晴れ、濁す
不確かの到来
ホムンクルス
風の目の方に
歩き出す
脱、言念、且つ自暴論

Vaundy「ホムンクルス」作詞・作曲:Vaundy

「目覚めたる不穏に」というフレーズは、心の中で何かが目覚めたことを意味します。これは、不安や恐れ、内なる葛藤といったネガティブな感情が突如として浮かび上がる様子を表現していると考えられます。

「晴れ」は、一時的な明るさや安らぎを意味し、「濁す」は、再び不安や混乱に戻ることを示唆しています。この対比によって、感情の揺れ動きや不安定さが強調されています。
「不確かの到来」は、未来に対する不安や予測不可能な状況の訪れを意味します。これにより、前述の「目覚めたる不穏」と関連付けられ、不安定な状態が続いていることが示されています。
「風の目の方に歩き出す」は、新たな方向や挑戦に向かって進むことを示唆しています。「風の目」は、嵐の中心の静かな場所を指す場合もあり、そこに向かって歩み出すことで、嵐の中に身を投じる覚悟や挑戦の精神を表していると解釈できます。
「脱、言念、且つ自暴論」というフレーズは、言葉や思考の枠にとらわれないことや自己破壊的な考えからの脱却を意味しています。

ギリ奪取 いきりたつ 一時 run away
今肩でも揉むよダーリン
ニキビ flash 迷走 帰結 無事誤解の way
Feeling 脱線 but まだこんなんじゃ懲りない

Vaundy「ホムンクルス」作詞・作曲:Vaundy

「ギリ奪取」
「ギリギリのところで奪取する」という意味で、何かをぎりぎりの状況で掴み取ることを示しており、切迫した状況や限界に近い状態を象徴しています。
「いきりたつ」
感情が高ぶり、興奮することを意味し、主人公の感情がピークに達していることを示しています。
「一時 run away」
一時的に逃げることを意味し、感情の高まりやプレッシャーから一時的に逃避する様子が描かれています。
「今肩でも揉むよダーリン」
親しみやすい日常的な行為のフレーズが再び使われていますが、「ダーリンに肩を揉んでもらう」から「ダーリンの肩を揉んであげる」に変化しており、二人の関係性の変化を表しております。また、感情が高ぶっている中でも、リラックスしたいという気持ちや、親しみのある行為を通じて落ち着きを取り戻そうとする様子が描かれています。
「ニキビ flash」
「ニキビ」は青春期やストレスを象徴するものであり、「flash」は一瞬の閃光や突発的な出来事を意味します。ここでは、突発的な問題やストレスが一瞬で現れる様子を示しています。
「迷走」
方向を見失うことや混乱することを意味します。感情や思考が混乱し、方向性を失っている状態が描かれています。
「帰結 無事誤解の way」
「帰結」は結果を意味し、「無事誤解の way」は無事に誤解が解ける道を示しています。ここでは、最終的には混乱や問題が無事に解決することを示唆しています。
「Feeling 脱線」
感情が軌道を外れたり、予期しない方向に進むことを意味します。
感情が制御不能になり、計画通りに進まないことを示しています。
「but まだこんなんじゃ懲りない」
困難や混乱があっても、それに屈せず前進する決意を示しています。

以上をまとめると、主人公が感情の高まりや混乱、逃避を経験しながらも、日常的な行為で一時的に落ち着きを取り戻そうとする様子を描いています。突発的な問題やストレスに直面しながらも、それに対処し、最終的には解決策を見出す姿勢が強調されています。感情の軌道が外れたり混乱が生じても、困難に屈せず前進し続ける主人公の強さと決意が描かれています。

どうして心満たして
振り払おうとしてるんだろう
ねぇ痛いでしょ
て、参ってしまうほど
あなたを愛してしまったっ
て、このままが美しいと
飾ったまま
で、言霊をもう一度
希望抱くほどの未来
そこに見たんだよ

Vaundy「ホムンクルス」作詞・作曲:Vaundy

「どうして心満たして振り払おうとしてるんだろう」

ここでは、心が満たされる感覚と、それを振り払おうとする行動の矛盾が描かれています。心が満たされるというのは、何か大切なものや人を得たことを意味していますが、それに伴う不安や恐れから逃れようとしている心情が表れています。これは、人間の心理における愛や幸福に対する防衛機制の一つで、深く愛することの恐怖から逃れようとしている様子です。

「ねぇ痛いでしょ」

ここでは、愛することの痛みが直接的に表現されています。愛は喜びと幸福をもたらす一方で、同時に不安や苦しみも伴うことがあります。その痛みは、愛が深まるほど強く感じられるものであり、ここではその痛みがリアルに表現されています。

「て、参ってしまうほどあなたを愛してしまったっ」

このフレーズでは、愛がどれほど深くなったかが強調されています。「参ってしまうほど」という表現は、相手を愛することが自分にとって負担になるほど強い感情であることを示しています。これは、相手への愛が自分の生活や心情に大きな影響を与えていることを意味します。

「て、このままが美しいと飾ったまま」

ここでは、現在の状況を美しいと感じ、それをそのまま保ちたいという願望が表れています。「飾ったまま」という表現は、現状の美しさや幸福をそのまま維持したいという願いを示していますが、同時にそれが現実からの逃避や理想化の一面も含んでいることを暗示しています。

「で、言霊をもう一度希望抱くほどの未来そこに見たんだよ」

最後に、「言霊」という言葉が登場します。言霊とは、言葉に宿る力や魂を意味します。ここでは、言葉の力を信じ、再び未来に希望を持つことの重要性が語られています。「希望抱くほどの未来」とは、言葉の力によって希望を持てる未来を見たということであり、これは未来に対するポジティブなビジョンを持つことの重要性を強調しています。

この部分は、愛することの喜びと痛み、そして未来への希望というテーマが織り交ぜられています。愛することの不安や痛みを感じながらも、それを乗り越え、未来に希望を見出す姿勢が描かれています。これは、人間の感情の複雑さと、それを超えて未来にポジティブなビジョンを持つことの大切さを強調している部分です。
愛することは必ずしも簡単なことではなく、その過程で痛みや葛藤が伴いますが、それでも希望を持ち続けることが重要であるというメッセージが込められています。この歌詞は、愛の美しさと複雑さ、そして未来への信念を描き出しており、非常に感情豊かで深い意味を持っています。

確かめ合うかより
大切で
思い合えるより
温かくて
振り剥がせるかより
愚かに、浸ってしまうほど
時に 歩み合うかより
大切で
抱きしめ合えるより
温かく思う未来見たいんだよ

Vaundy「ホムンクルス」作詞・作曲:Vaundy

「確かめ合うかより大切で」

ここでは、言葉や行動で互いに確認し合うことよりも重要なものがあることを示しています。これは、単に口に出したり、形として確認することよりも、もっと深いレベルでの理解や信頼が重要であるという意味です。言葉ではなく、存在そのものが大切だというメッセージが含まれています。

「思い合えるより温かくて」

「思い合う」というのは、互いに気遣いや思いやりを持つことですが、それ以上に温かさが重要であると言っています。ここでの「温かさ」は、心のぬくもりや安心感、情熱を指し、単なる気遣いや思いやりを超えた深い感情のつながりを意味します。

「振り剥がせるかより愚かに、浸ってしまうほど」

「振り剥がす」というのは、困難や障害を乗り越えることを意味しますが、それ以上に愚かさや没頭することが大切だと言っています。ここでの「愚かさ」は、理性を超えて感情に浸ることの重要性を示しており、全力で何かに没頭することの美しさを強調しています。

「時に 歩み合うかより大切で」

「歩み合う」というのは、互いに妥協しながら歩み寄ることを意味しますが、それ以上に大切なものがあると言っています。これは、妥協や調整を超えた、根本的な理解や共感の重要性を示しています。

「抱きしめ合えるより温かく思う未来見たいんだよ」

「抱きしめ合う」というのは、物理的な接触や慰めを意味しますが、それよりも温かい未来を見たいという願望が示されています。ここでは、現実の行動よりも、未来に対するポジティブなビジョンや希望の方が重要であるというメッセージが込められています。

この一節は、愛することや関係を持つことの複雑さと深さを描写し、表面的なものではなく、もっと深いレベルでのつながり…いわゆる私たちが日常生活で他人と関わる際に、ただ行動や言葉で確認し合うだけでなく、もっと深い理解や共感を持つことの重要性や未来に対する希望を持ち続けることの大切さを強調しています。

いや~バウ君は才能の塊だ(≧▽≦)VAWVAW
もはや人間のなせる業じゃない
まさかあなたは「ホムンクルス」か(;゚Д゚)

この曲はライブで聴くと最高にいいよ♪

イチ、ニー、サン、起爆上等 alright
ヨン で開幕、起爆、解放万歳
サン、ニー、イチ、ハイ、起爆、障壁崩壊
行くぜ喝采、気は満ちた
みんな!いくぞ!ライブに出陣だ!!(≧▽≦)♪

****************************************************************************************************

他にも『Vaundy』の名曲を紹介しておりますので併せてご覧くださいρ(._.*)ρ

本日ご紹介するのは、『Vaundy(バウンディ)』のナンバーから 『Tokimeki』【作詞・作曲:Vaundy】 https:...
本日ご紹介するのは、『Vaundy(バウンディ)』のナンバーから 『CHAINSAW BLOOD』【作詞・作曲:Vaundy】 ...
本日ご紹介するのは、『Vaundy(バウンディ)』のナンバーから 『しわあわせ』【作詞・作曲:Vaundy】 https://y...
本日ご紹介するのは、『Vaundy(バウンディ)』のナンバーから 『怪獣の花唄』【作詞・作曲:Vaundy】 https://y...
本日ご紹介するのは、『Vaundy(バウンディ)』のナンバーから 『まぶた』【作詞・作曲:Vaundy】 https://you...
本日ご紹介するのは、『Vaundy(バウンディ)』のナンバーから 『花占い』【作詞・作曲:Vaundy】 https://you...

 COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

『恋人ごっこ』マカロニえんぴつ。”今だけ…この一瞬だけでも恋人でいたい”

『恋風邪にのせて』Vaundy。”人は、恋を患い愛の痛みに陶酔していく。”

『洗濯機と君とラヂオ』マカロニえんぴつ。”君がいない生活なんて考えられないよ”

『No.1』DISH//。”何事も、やるなら1番を目指せ!がむしゃらに頑張って、...

『星になれたら』Mr.Children。夢を追うために別れるけど、また笑顔で必ず...

『幸せをありがとう』ケツメイシ。”結婚式の定番ソング”