『hope』マカロニえんぴつ。”人は「望み・希望・期待」に縋って生きている”

本日ご紹介するのは、『マカロニえんぴつ』のナンバーから

『hope』【作詞・作曲：はっとり】

歌詞全文はこちらのリンクから→https://www.uta-net.com/song/283632/

この曲は、愛、脆弱性、そしてつながりを求める気持ちを中心にした複雑な感情を探る曲。以下は歌詞の詳細な考察。

十三月の風が吹いて
水曜日に熱を出した
大事なときに居ないよね
なんだか、なんかなあ
マカロニえんぴつ「hope」　作詞・作曲：はっとり

「十三月」という表現は、現実には存在しない月であり、夢のような、非現実的な雰囲気を作り出している。この月から吹く風は、予期しない変化や特別な出来事を象徴している。「水曜日に熱を出した」というのは、突然の病気や弱さの時期を示しており、大切な時にそばにいてほしい人がいないことに対する孤独感とフラストレーションが表れている。

泣きたいときに泣けばいいさ
会いたい夜に会えりゃいいよ
そんな簡単にしないでよね
こわくないこともないのです
マカロニえんぴつ「hope」　作詞・作曲：はっとり

この部分では、感情を自由に表現することの脆弱性について触れている。しかし、感情や関係を単純化しすぎることに対する反発も感じられる。「こわくないこともないのです」という一言には、感情的なつながりに対する恐れとその複雑さが含まれている。

ベランダから春が射した
理由もなく泣いてしまった
柔らかな嘘を貯める
何故だろう、変われない
マカロニえんぴつ「hope」　作詞・作曲：はっとり

ベランダから射す春の日差しは、新しい始まりや希望を象徴しているが、
理由もなく涙が出ることは、内面にある悲しみを示している。
「柔らかな嘘を貯める」というのは、小さな優しい嘘をため込むことで、自分自身や他人を守ろうとする傾向を示しており、これが悲しみを生み出すものだと理解しながらも変われない…変わることの難しさを表現している。

「大丈夫」君が言って
水曜日を寝潰した
幸せの削りカス
集めて、生活する
マカロニえんぴつ「hope」　作詞・作曲：はっとり

「大丈夫」と言ってくれる相手の存在が安慰となりますが、結局「水曜日を寝潰した」（水曜日を無駄に過ごした）ことは、鬱や無気力を示唆している。「幸せの削りカス」は、幸せの小さな断片でそれを寄せ集めることによって精神を安定させている様子を表現している。

手を繋いでいたい
手を繋いでいたいのだ
弱さだけを
握りしめて居たいのだ
僕らはまだまだ
それぞれだけれどね
それでも、それでも
君が好きだ　君が好きだ
マカロニえんぴつ「hope」　作詞・作曲：はっとり

つながりと支えを求める気持ちが強調されている。
弱さだけを握りしめて居たいというのは脆弱性を受け入れ、それを大切にしたいという願いが込められている。
僕らはまだ同じ道を歩む状況ではないが(結ばれてない状況)、個々の道を歩む中でも、その愛情は変わらないことが表現されている。

十三月の風が吹いた
金曜日にゴミを出した
どんどん狭くなる恋路を
どうしてだか、愛してしまうな
マカロニえんぴつ「hope」　作詞・作曲：はっとり

再び「十三月の風」が登場し、今度は金曜日のゴミ出しのような日常的な行動と結びついている。これは、時間の経過と日常のルーティーンを示している。
何も進展がない日常、日が経つごとに恋愛成就の可能性も薄れていってしまうように感じるけど、それでも愛さずにはいられない、そこにすがるしかないという複雑な感情が表れている。

手を繋いでいたい
手を繋いでいたいのだ
余計な話は
今はしなくていいから
僕らはまだまだ
それぞれだけれどね
それでも、それでも
君が好きだ　ただ君が好き
マカロニえんぴつ「hope」　作詞・作曲：はっとり

つながりを求める強い気持ちが示されているが、でも今は余計な話(今後の将来の話、二人の関係に進展などについて)をせず、君を好きでいること、そしてただ一緒にいることの大切さが強調されている。

悲しみのスタートライン
揃わないね
口癖まねしても
君にはなれないや
たぶん、今がちょうど幸せ
手を繋いでいたい
手を繋いでいたいのだ
僕らは結局
それぞれだったよね
それでも、それでも
君が好きだ　君が好きだ
さよならばかりの日々の中で
マカロニえんぴつ「hope」　作詞・作曲：はっとり

「悲しみのスタートライン」は、悲しみを受け入れ始める地点を示しており、それが揃わないのはお互いの気持ちが結ばれない、すれ違いがあるということ
「口癖まねしても君にはなれないや」は、相手の心にどうにか寄り添おうと試みるけどうまくいかない様子を示している。
それでも、今の瞬間がちょうど幸せ。例え結ばれないとしても好きという気持ちを心の支えにできている今はそれだけでも十分幸せなんだと自分に言い聞かせている。
そして別々の道を歩んでいても愛は変わらないことが表現されている。

以上のように、この歌の歌詞には愛、個性、脆弱性、そして時間の経過の中で感情的なつながりを維持することの複雑さが綴られている。

例え実ることのない恋愛だとしても、それを望み、それにすがって生きていけるだけでも十分なのだという解釈。

あなたのhope(望み)は何ですか？
While there is life, there is hope.٩( ”ω” )و
I hope to see you again.(^_-)-☆

あなたが望んだマカロニえんぴつという音楽でした(^-^)♪

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